勝手に映画化読書シリーズ第18弾
今回の作品は、原田マハさん原作の「総理の夫」。
原田マハさんといえば、少し前に「キネマの神様」を投稿したばかりですが、また投稿することになるとは、やはり良い作品が多いということでしょう!

その投稿の時にも、原田マハさんの作品で次に読むと決めていたので読みました。
それではいつものようにかんたんあらすじから書いていきます。
総理の夫
あらすじ
ソウマグローバルという大財閥の次男 相馬日和は、鳥類をこよなく愛し、善田鳥類研究所で働きながら第111代内閣総理大臣 相馬凛子の夫でもある。
いわゆる「総理の夫」。
女性初の総理大臣で注目されるとともに、総理の伴侶が男性ということにも注目が集まっている。
凛子は、他界している母親が国際政治学者だったこともあり、その意志を受け継いで政治の道へ足を踏み入れた。自身もハーバード大学を卒業していて、経済学や政治学で博士号を取得するほどの実力の持ち主。
はじめこそいわゆる”政治”の道具として党の重鎮に操られていた凛子だったが、国民を第一に考える政策が国民の心を掴み、演説でも伝説のスピーチライター・久遠久美の力を借り、人気と実力を不動のものにする。
しかし、当然凛子のやり方が面白くない人間がいて凛子の前に立ちはだかる…
女性初の総理大臣として、国民と共に公約を遂行していけるのか!?それとも、”政治”の権力に屈してしまうのか!?
感想
真っ先に頭に浮かんだのは、理想だな…でした。
こんな総理が現れることは、誰もが期待しているけど出てきていない。きっと、現れることはない。
内閣支持率が80%を超えるなんて、どんな世の中なんだろう!?
とはいえ、物語の内容には満足している。
総理の夫としての立場から、相馬日和が日記として書き綴っていることを読むという形式で物語が進んでいくのだけど、総理や政治といった堅苦しいテーマの中で日記にしたことでユーモラスに描かれているのでスッキリと読むことができた。
涙がこぼれそうな場面でも、日和が先に泣いてしまったり、笑いに変える言葉によって、涙を流しそうで笑いになることがしばしば…。
著者のうまさや巧みさを感じた。
原田マハさんの作品は、まだ4作くらいしか読んでないけど、どれも外れていない。映画化に関係なくこれからも読んでいきたい。
原田マハさんのプロフィールや主な作品などは、「キネマの神様」の投稿の中に書いてあるので今回は省略します。
”映画は旅”にはどんな意味が隠されているのか!?「キネマの神様」
映画化
総理の夫
監督:河合勇人
脚本:松田沙也、杉原憲明
出演:田中圭、中谷美紀、貫地谷しほり他
2021年9月23日公開予定。
まだ少し先ではありますが、楽しみです!
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