勝手に映画化読書シリーズ第14弾
はじめに、この作品はわたしに転機をもたらしてくれる、絶対に!
簡単なあらすじは後ほど紹介しますが、ギャンブル好きで、借金まみれで、自己破産も経験している映画好きな79歳の父ゴウが映画に纏わる”ブログ”で人生が一変していく様を描いている。
わたしも、文章の書き方や読まれ方などを本で勉強しているのですが、この小説を読んでもっと早く出会いたかったと思った。
しかし、出会えて良かったし、今が出会うタイミングだったのだろう…
色々な文章術の本より勉強になったし、参考になった。
ここから変わっていければいいと思わせてくれた。
間違いなくこれ以降のブログの書き方は変わるはず。また、変えなければいけない。
良くなるとか良くするではなく、今まで以上に”心を込める”・”想いを込める”。
そう自分に期待して、今後の活動に励みたい!
では、本題に戻りいつものように簡単なあらすじから始めます。
キネマの神様
あらすじ
39歳の歩は、17年間勤めた会社を辞めた。
ギャンブル好きで借金まみれの父 ゴウとそれを支える妻 淑子、二人からお金の面で頼りにされてる歩は退職したことを言い出せずにいる…
そんなある日、あるブログサイトにゴウが歩の映画の感想を投稿したことをきっかけに円山家に大きな転機が訪れる。
麻雀と競馬と映画のことしか頭にない父がパソコンを覚え、何の気なしに書いた文章がある映画関係者の目にとまり、あれよあれよと言う間に歩は映画業界に再就職が決まり、父もその一旦を担うことになる。
すべては、キネマの神様の思し召し…
「映画は旅だ」という言葉通り、人生を賭けた新しい旅がこれから始まる。
感想
後半は涙が止まらなかった。
表立ってあれこれ言わない淑子までもが変わり始め、父への愛・娘への愛の深さを感じた。
歩が働くことになった「映友社」は、映画雑誌を発行している会社。編集長を含め社員は5人、そこに歩が加わり6人になったが、それぞれがオタクで個性的。そして優秀で優しい。
以前の会社に比べて、規模も仕事内容も雲泥の差だったが、仕事のスキルと人としてのスキルは桁違いに良かった。自分の居場所を発見した歩だった。
親子・仲間・友人など、人は1人で生きていないこと、信念を忘れてはいけないことなど、生きる指針を示してくれる。さらに、情熱。
本当に良い作品!
以前、この「キネマの神様」の作者である、原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」を読んだ時も感動した覚えがあるが、その時はこのブログを始める前で”感動”で終わってしまったが、今回は文章を書く上で必要なことが盛り込まれていて”感動”と”学び”が同時に味わえた。
その、原田マハさんとは?
原田マハ
原田 マハ(はらだ まは、女性、1962年7月14日 – )は、日本の小説家、キュレーター、カルチャー・エッセイスト。東京都小平市生まれ。
小学6年生から高校卒業まで岡山県岡山市育ち。岡山市立三門小学校、岡山市立石井中学校、山陽女子高等学校、関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館に勤務後、2002年にフリーのキュレーターとして独立。
2003年にカルチャーライターとして執筆活動を開始し、2005年には共著で『ソウルジョブ』上梓。そして同年、『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞、特典として映画化される。mahaの名でケータイ小説も執筆する。キュレーターの経歴とも相まって、美術を題材とした作品が多い。
ペンネームはフランシスコ・ゴヤの「着衣のマハ」「裸のマハ」に由来する。
兄は、同じく小説家の原田宗典。
※ウィキペディアより引用
さらに、様々な賞も受賞されている。
文学賞受賞・候補歴
2005年 – 『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞受賞。
2012年 – 『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞受賞、第147回直木賞候補、第10回本屋大賞第3位。
2012年 – 『キネマの神様』で第8回酒飲み書店員大賞受賞。
2013年 – 『ジヴェルニーの食卓』で第149回直木賞候補。
2016年 – 『暗幕のゲルニカ』で第155回直木賞候補。
2017年 – 『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞受賞。
2018年 – 『異邦人』で第6回京都本大賞受賞。
2019年 – 『美しき愚かものたちのタブロー』で第161回直木賞候補。
※ウィキペディアより引用
主な作品
今回紹介した「キネマの神様」
映画化
キネマの神様
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝原雄三
出演:沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、他
2021年8月6日公開予定!
松竹映画100周年記念作品として話題であると共に、昨年亡くなった志村けんさんがゴウを演じるはずだった作品。
その志を受け継いだ沢田研二さんがゴウをどう演じるのか!?そして、若かりし頃のゴウを俳優仲間が演技力を高く評価している菅田将暉さんがどうバトンを渡すのか、すごく楽しみ。
映画好きは元より、そんなに映画に詳しくなくても知ってる作品や監督や俳優の名前が語られるので、それを味わうだけでも観る価値あり。
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