勝手に映画化読書シリーズ第16弾
今回紹介する作品は、椰月美智子さんの「明日の食卓」。
ではいつものように簡単なあらすじから。
明日の食卓
あらすじ
ユウくんを子どもに持つお母さんの苦しみ・楽しみ・悩み…を描いた三家族の物語。
住んでる場所も置かれている境遇もみんなバラバラだけど、ひとつだけ共通点があった!?
それは、子どもの名前が”イシバシユウ”。
優くんは、お母さんのあすみと夫英明との3人家族。
勇くんは、お母さんの加奈(シングルマザー)との2人家族。
悠宇くんは、お母さんの留美子と夫豊そして弟の巧巳の4人家族。
表と裏の顔の差があり過ぎる優くん。
お母さんのお手伝いに一生懸命な勇くん。
兄弟喧嘩に忙しい悠宇くん。
それぞれの家族がそれぞれの想いで子ども接し、家族として暮らしているが、邪魔が多く中々生活がうまくいかない…
そんなある日、”イシバシユウくん”がお母さんからの虐待により命を落とす事件が発生する。
そのニュースを見た、それぞれのお母さんの心境とは!?
今後の家族や親子の在り方とは!?
感想
考えさせられる作品。
うちの子にかぎってそんな…って想いは誰でも持っていることで、今まで見せなかった姿を見たことで起こる困惑やそんなはずじゃないと受け入れられない気持ちが交錯する。
でも、他の家族で事件が起きると、今まで狭い範囲しか見られていなかった視野が広がり、またわたしだけじゃないと思えるようになり顔を上げるきっかけになる。
いくつになっても、子どもは子ども、心配からは解放されない。
逆に言えば心配がなくなると寂しくなってしまうのかも…

日常に潜む人間模様だから映画化となると演技する人の力量が試される。
しかし、後で書きますが映画に出演する女優さんは力のある方たちばかりなので映画化は楽しみ!
椰月美智子
かんたんに著者の紹介をしておきます。
椰月 美智子(やづき みちこ、1970年 – )は、日本の小説家。神奈川県小田原市生まれ・在住。短大を卒業後は会社勤め(実家の介護関係の仕事)をしていた。
2002年に『十二歳』で第42回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。また『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞と第23回坪田譲治文学賞をダブル受賞した。
2020年に『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。既婚。二児の母。
※ウィキペディアより引用
主な作品
椰月美智子さんのオススメの作品をいくつか紹介します。
母であり、妻であり、女性であり、作家であり、様々な視点から現実を見て培われた作品が多く、女性ファンが多いようです。
映画化
明日の食卓
監督:瀬々敬久
脚本:小川智子
出演:菅野美穂、高畑充希、尾野真千子他
大ヒット上映中!
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